水回り工事の見積もり作成や、施主への説明に悩むことはありませんか?適切な費用感を伝えつつ、自社の利益も確保したいと考えるのは当然のことです。住みながらのリフォームに関するメリットやデメリットを的確に説明できれば、施主からの信頼も一層高まるでしょう。


本記事では、プロの皆様が提案する際に役立つ、水回り工事の費用相場を解説します。ぜひ最後までご覧いただき、貴社のビジネスを加速させる一助としてください。


水回り工事やリフォームの費用相場

水回り工事の費用相場は、施主への提案におけるもっとも重要な指標の1つです。工事の範囲や使用する建材のグレードによって、価格は大きく変動します。下記は一般的な相場です。

リフォーム箇所

一般的な費用相場

キッチン

50万~200万円

浴室

50万~150万円

トイレ

15万~60万円

洗面所

10万~50万円


まずは施主の要望を丁寧にヒアリングすることが不可欠です。予算と希望をすり合わせたうえで、複数のグレードのプランを提示できると、施主の信頼を得やすくなるでしょう。

水回り工事やリフォームの2点から4点セットの費用相場

水回りのリフォームでは、複数の箇所をまとめて工事するセットプランが人気です。価格が分かりやすく、施主にとっても検討しやすいため、提案の軸として活用できるでしょう。ただし、セットに含まれる製品のグレードや工事内容によって費用は変動するため、正確な知識が求められます。


ここでは、代表的な3つのセットプランの費用相場を解説します。


  • 2点セットの費用は40万~200万円

  • 3点セットの費用は70万~200万円

  • 4点セットの費用は100万~300万円


これらの価格はあくまで目安のため、見積もり時には内訳を丁寧に説明することが大切です。


2点セットの費用は40万~200万円

2点セットは、隣接している浴室と洗面所、またはトイレと洗面所といった組み合わせが一般的です。比較的費用を抑えやすく、工期も短く済むため、部分的なリフォームを希望する施主に提案しやすいでしょう。価格に大きな幅があるのは、選ばれる製品のグレードがおもな理由です。


たとえば、ベーシックな機能のユニットバスと洗面台であれば、工事費込みで50万円以下に収まることもあります。一方で、ハイグレードな製品やオプションを選ぶと費用は上がります。施主の予算に合わせて柔軟な提案が可能です。


3点セットの費用は70万~200万円

3点セットでは、浴室や洗面所、トイレをまとめてリフォームするケースが多く見られます。築20年前後が経過し、水回り全体の老朽化が気になり始めた施主からの需要が高いプランです。この価格帯になると、各設備のグレードをある程度自由に選べます。


低価格帯では、コストパフォーマンスに優れた普及価格帯の製品が中心です。200万円に近いプランでは、デザイン性の高いシステムバスやタンクレストイレなども選択肢に入ります。提案の際は、機能と価格のバランスを考慮しましょう。


4点セットの費用は100万~300万円

4点セットは、キッチンや浴室、洗面所とトイレの主要な水回りをすべて一新する大規模なリフォームです。家の資産価値向上にもつながるため、中古住宅の購入時や、定年後の暮らしを見据えたタイミングで検討されることが多いでしょう。


100万円台のプランは、基本的な機能を持つ製品で構成されます。300万円規模になると、高級システムキッチンや最新機能の設備を自由に組み合わせることが可能です。配管工事なども含めた総合的な提案力が求められるプランといえます。

施主が住みながら水回り工事やリフォームを進めるメリット

工事中の生活について、多くの施主は不安を感じています。住みながらのリフォームにはデメリットだけでなく、実は多くのメリットも存在します。これらの利点を事前に説明することで、施主の不安を和らげ、信頼関係の構築につながるでしょう。安心感を持って工事に臨んでいただくための大切な工程です。


ここでは、施主へお伝えすべきおもなメリットを5つ紹介します。


  • 仮住まいや引越しの費用が不要になる

  • 工事の進捗を自分の目で確認できる

  • 疑問や要望をその場で職人に伝えられる

  • 大規模な荷物移動や片付けの手間を省ける

  • 普段の生活リズムを大きく変えずに済む


これらの点を丁寧に伝えることで、工事への協力も得やすくなり、結果的に作業の効率化にもつながります。


仮住まいや引越しの費用が不要になる

住みながらリフォームを進める最大のメリットは、経済的な負担を大幅に軽減できる点です。もし家を完全に空ける場合、仮住まいの家賃や敷金礼金、引越し費用などが別途必要になります。これらの費用は、合計すると数十万円に上ることも少なくありません。


その分の予算を、キッチンのグレードアップや床材の変更など、リフォーム本体に充てられる点は大きな魅力です。この金銭的なメリットは、施主にとってもっとも分かりやすく、喜ばれるポイントの1つといえるでしょう。


工事の進捗を自分の目で確認できる

施主が在宅していることで、工事の各段階を実際に確認できます。配管の位置や壁の下地処理など、完成後には見えなくなる部分も確認可能です。これにより、施主の安心感が高まり、工事への満足度も向上します。


また、施工中の写真撮影も自由にできるため、ビフォーアフターの記録を残せます。工事業者にとっても、施主の理解が深まることで、完成後のクレームリスクが大幅に減少するでしょう。透明性の高い工事は、口コミでの評判向上にもつながり、新規顧客の獲得にも有効です。


疑問や要望をその場で職人に伝えられる

工事中に生じる疑問や追加の要望を、すぐに職人に伝えられるのは大きなメリットです。たとえば、コンセントの位置や収納の高さなど、実際の生活をイメージしながら微調整できます。この柔軟な対応により、施主の満足度は格段に向上し、工事業者側もその場で確認を取れるため、手戻り作業が減少します。


また、追加工事の提案もしやすく、売上アップのチャンスが増えるでしょう。コミュニケーションの円滑化は、工事の品質向上と効率化の両方に貢献します。


大規模な荷物移動や片付けの手間を省ける

引越しを伴う工事では、家財道具すべての梱包・運搬が必要です。住みながらの工事なら、工事箇所の周辺だけを片付ければ済みます。大型家具も必要最小限の移動で対応可能です。高齢者世帯では、この負担軽減はとくに大切な要素となります。


工事業者も養生範囲を限定でき、準備作業の時間短縮が可能です。また、施主の大切な物品を預かるリスクも回避できます。部分的な片付けで済むことは、工事開始までの準備期間の短縮にもつながり、スムーズな着工が実現します。


普段の生活リズムを大きく変えずに済む

仕事や子育て、介護など、日常生活を続けながら工事を進められます。とくに在宅勤務が増えた現在、住環境を大きく変えないメリットは大きいでしょう。ペットを飼っている家庭でも、環境変化によるストレスを最小限に抑えられます。工事業者にとっても、施主の生活パターンを把握することで、効率的な作業計画を立てられます。


朝の準備時間を避けた作業開始や、昼寝時間の静音作業など、きめ細かな配慮が可能です。このような配慮は施主からの信頼獲得につながり、リピート受注や紹介案件の増加が期待できるでしょう。


施主が住みながら水回り工事やリフォームを進めるデメリット

メリットだけでなく、デメリットも事前に正直にお伝えすることは、施主との信頼関係を築くうえで肝要です。起こりうる不便さやストレスをあらかじめ共有し、対策を一緒に考える姿勢が、後々のトラブルを防ぎます。


ここでは、とくに施主が不安に感じやすい5つのデメリットを説明します。


  • 工事中の騒音やホコリによるストレスがある

  • キッチンや浴室が使えない期間の不便さがある

  • 他人が家にいることによる精神的な負担がある

  • 作業スペースや資材による室内の圧迫感がある

  • 人の出入りが増えることへの防犯面の不安がある


これらの課題に対し、どのような配慮や対策ができるかを示すことが、プロの腕の見せどころです。


工事中の騒音やホコリによるストレスがある

解体作業時の騒音は80~90デシベルに達し、電車内と同程度の音量となります。とくに配管工事では、壁や床への穴あけ作業は避けられません。防音シートの設置や、騒音の出る作業時間の事前告知が賢明です。ホコリ対策では、養生シートでの完全密閉と、集塵機の常時稼働が必須となります。


在宅勤務やリモート会議が増えた現在、静音時間帯の設定も検討すべきでしょう。施主のストレス軽減のため、工事スケジュールを細かく共有し、騒音作業の時間を限定することが大切です。これらの配慮は、工事後の評価にも直結します。


キッチンや浴室が使えない期間の不便さがある

キッチン工事では6日~3週間、浴室工事では1~7日間、設備が使用できなくなります。この期間中、施主は外食や銭湯の利用を余儀なくされるでしょう。工事業者として、仮設の簡易キッチンや、近隣の入浴施設情報を提供することが親切な対応です。また、工期短縮のため、建材の事前準備と効率的な作業計画が肝心です。


使用不可期間を最小限に抑えることで、施主の負担を軽減できます。さらに、土日を避けた平日施工により、週末は通常の生活が送れるよう配慮することも可能です。このような細やかな対応が、リピート受注につながります。


他人が家にいることによる精神的な負担がある

職人が自宅に出入りすることへの心理的抵抗は、とくに女性や高齢者に強く見られます。プライバシーへの配慮として、作業エリアと生活エリアの明確な区分けが欠かせません。職人の身だしなみや挨拶、マナー教育も大切です。作業員の顔写真付き名簿を事前に提示することで、安心感を高められます。休憩時間や昼食場所の取り決めも、施主の精神的負担を軽減します。


可能であれば女性スタッフの同行や、作業時間中の外出推奨など、柔軟な対応も検討すべきでしょう。信頼関係の構築が、工事の円滑な進行につながります。


作業スペースや資材による室内の圧迫感がある

工事を安全かつ効率的に進めるためには、作業スペースや資材の置き場が必要です。そのため、普段よりも生活スペースが狭くなり、圧迫感を覚える施主もいます。資材の搬入は一度にまとめて行うなど、できるだけ居住空間を圧迫しない工夫が肝心です。


また、工事箇所周辺の廊下や部屋が資材で通りにくくなることもあります。生活動線をできるだけ確保する配慮や、今日の作業が終わればこの資材はなくなるといった見通しを伝えることも、施主のストレス軽減に有効です。


人の出入りが増えることへの防犯面の不安がある

工事期間中は、職人や配送業者など、多くの人が出入りします。セキュリティ対策として、作業員の入退室記録や、貴重品の保管場所の事前確認が必要です。


合鍵の管理方法や、警備会社との連携も検討すべきです。工事エリア以外への立ち入り禁止の徹底と、防犯カメラの一時設置も有効な対策となります。さらに、工事保険への加入証明を提示することで、万が一の際の補償体制を明確にできます。これらの対策により、施主の不安を解消し、安心して工事を任せてもらえるでしょう。


水回り工事やリフォームの施工でコストを抑えるポイント

利益率を確保しながら、施主に満足してもらえる価格設定は工事業者の主要な課題です。建材費や人件費が上昇する中、効率的なコスト管理が求められています。以下4つを実践することで、競争力のある価格提示が可能になります。


  • 可能な範囲でのセットプランを提案する

  • 施主満足度が高いオプション機能を提示する

  • 見積書の仕様見直しで成約率を高める

  • 建材の仕入先を変更する


これらの工夫により、施主と工事業者の双方にメリットのある価格設定を実現できます。


可能な範囲でのセットプランを提案する

複数の水回りを同時にリフォームするセットプランは、施主にとって価格が分かりやすいだけでなく、施工側にも大きなメリットがあります。関連する工事を一度にまとめることで、職人の手配や現場管理が効率化し、人件費や諸経費を削減できるためです。


この削減分を価格に反映させることで、施主にお得感を提示しながらも、適切な利益を確保しやすくなります。個別のリフォームを希望する施主に対しても、同時に施工可能な箇所をセットで提案できないか検討する価値は十分にあります。


施主の満足度が高いオプション機能を提示する

リフォームの価値は、価格だけで決まるものではありません。タッチレス水栓や浴室乾燥機、タンクレストイレの自動開閉機能など、生活の質を向上させるオプションは施主満足度に直結します。こうした付加価値の高い機能を積極的に提案しましょう。


標準プランに人気のオプションを組み合わせたパッケージを、あらかじめ用意しておくのも有効です。オプション機能は、本体価格に比べて利益率が高い傾向にあります。顧客単価と利益率を同時に向上させるための重要な戦略と位置づけましょう。


見積書の仕様見直しで成約率を高める

詳細で分かりやすい見積書は、施主の信頼を獲得する重要なツールです。建材費や施工費、諸経費を明確に分けて記載することで、透明性の高い価格提示になります。また、グレード別の比較表を作成し、価格差と機能差を視覚的に示すことも効果的です。不要な項目を削除できる「引き算方式」の見積もりも、施主の納得感を高めます。


さらに、工事保証やアフターサービスの内容も明記することで、価格以上の価値を訴求できます。見積書の工夫により、競合他社との差別化を図り、成約率向上につながるでしょう。


建材の仕入先を変更する

長年付き合いのある建材店や問屋からの仕入れは、安定感がある一方で、価格が硬直化しやすい側面も持ち合わせています。現在より安く、かつ安定的に建材を仕入れられるルートがあれば、見積もり価格に競争力を持たせ、利益率を改善可能です。


従来の方法に固執せず、新しい仕入先を常に探す姿勢が賢明な判断です。とくに、近年では多くのプロ事業者が、コスト削減と業務効率化を両立できる新たな選択肢として、建材通販サイトの活用に注目しています。


水回り工事で業者向け建材通販を利用するメリット

多くのプロ事業者が抱える仕入れの手間やコストの課題は、建材通販サイトの活用によって解決できる可能性があります。ここでは、建材通販の活用がもたらすメリットを4つ紹介します。


  • 24時間365日いつでも発注できる

  • 豊富な品揃えで複数メーカーから選択できる

  • 建材に関する最新情報なども受け取れる

  • 会員だけの特別セールが開催されている


それぞれ見ていきましょう。


24時間365日いつでも発注できる

建材通販サイトの最大のメリットは、時間や場所に縛られずに発注業務を行える点です。日中の現場作業が終わった深夜や、早朝の始業前のわずかな時間を使って、スマホやパソコンから必要な建材を注文できます。


これにより、発注業務に費やしていた日中の貴重な時間を、現場管理や施主との打ち合わせなど、より生産性の高い業務に充てることが可能です。電話がつながらないといったタイムロスもなくなり、業務効率は格段に向上します。


豊富な品揃えで複数メーカーから選択できる

特定の一社だけでなく、国内外のさまざまなメーカーの製品を横断的に比較検討できるのも、建材通販サイトの大きな魅力です。これまで付き合いのなかったメーカーの優れた製品や、特定のデザインに合うニッチな部材も簡単に見つけ出せます。


これにより、施主の多様な要望に対して、より幅広い選択肢を提示できるようになります。提案の幅が広がることは、競合他社との差別化につながり、受注の機会を増やすための強力な武器となるでしょう。


建材に関する最新情報なども受け取れる

多くの建材通販サイトでは、会員向けに新製品の情報や、お得なセール情報などをメールマガジンなどで配信しています。常に最新の業界トレンドや知識をインプットできるため、施主への提案内容も自然と質の高いものになります。


多忙な業務の合間を縫って、自力で情報収集するのは大変です。しかし、サイトに登録しておくだけで有益な情報が手に入るのは、大きなメリットといえるでしょう。


会員だけの特別セールが開催されている

多くの建材通販サイトでは、プロの事業者向けに会員登録制度を設けています。会員になることで、一般価格よりも安い「会員価格」で商品を購入でき、定期的に開催される会員限定のセールやキャンペーンを利用可能です。


こうしたセールをうまく活用すれば、仕入れコストをさらに削減し、利益率を直接的に高められます。同じ製品をより安く仕入れられる情報は、価格競争力を高めるうえでも貴重なものとなるはずです。


まとめ:水回り工事は建材通販で業務効率とコストを最適化

水回り工事の成功は、適切な建材選定と効率的な調達にかかっています。建材通販を活用することで、仕入れコストの削減と業務効率化を同時に実現できるでしょう。


「ロイヤル建材」では、システムキッチンやトイレ、浴室・洗面など豊富な建材を取りそろえており、価格交渉も大歓迎です。会員登録をいただければ、最新の建材情報や会員限定クーポン、プレミアムセールへのご招待など、さまざまな特典をご用意しています。


専門スタッフが常にお手伝いする準備ができていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。お電話(048-483-4998)は平日10:00〜16:00、お問い合わせは24時間受け付けております。









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